Why Internal BraceWhy Internal Brace

慢性足関節不安定症の診断

足首の慢性的な不安定性が疑われる場合は、なるべく早期に足部・足関節の専門医を受診し、診断を受ける必要があります。一般的な診断は以下の通りです。

問診
History

足首の不安定性における一般的な兆候を判断するために捻挫の既往歴や症状などを質問します。

身体検査
Physical Exam

内反ストレステストや前方引き出しテストなどを行い、靭帯の緩み、足首の動きをチェックします。

バランス検査
Conservatively Healed Ankle

足首の不安定性がバランス感覚に影響するかを判断するため、目を開けてた状態、目を閉じた状態での片足で立ちなどを行う場合があります。

画像検査
Unstable Ankle

診断を確定するために、X線、MRI、超音波などの画像検査が行われます。

一般的な慢性足関節不安症の治療法について

保存的治療(手術をしない治療)
History
靭帯修復術
Physical Exam
靭帯再建術
Conservatively Healed Ankle
InternalBrace™手術 (インターナル・ブレース)
Unstable Ankle

保存的治療(手術をしない治療)

  • 緩んだ靭帯をもとにもどすことはできないため、捻挫の繰り返しを防ぐことに主眼がおかれます。
  • ● 理学的療法 足関節周囲筋の筋力アップ
  • ● スポーツテープまたは足首をサポートするブレースの装着

捻挫の繰り返しに悩んでいる場合には、足と足首の専門医に相談する必要があります。

保存的な治療で慢性的な足首の痛みや不安定性を解決出来ない場合には、手術療法の検討が必要かもしれません。
吉村 一朗 教授
(ヨシムラ イチロウ)
Prof. Yoshimura Ichiro, MD.PhD
福岡大学スポーツ科学部
吉村一朗 教授

靭帯修復術について

  • 保存療法で慢性的な足首の痛みや不安定性を解決出来ない場合、重症度によっては手術治療の検討が必要となる場合もあります。
  • 手術療法は腓骨へスーチャーアンカー(糸を使って靭帯などの組織を縫合する為に使用されるインプラント)を挿入し、傷ついた靭帯を修復する靭帯修復術が一般的です。
  • 従来は、皮膚を数センチ切開して行う直視下法による手術が一般的でしたが、近年は、小さな切開から関節鏡カメラを使用して行う関節鏡視下手術が普及しており、手術の低侵襲化が進んでいます。

靭帯再建術について

  • 緩んだ靭帯がかなり痛んでいる場合は膝や足関節周囲の腱を靭帯として移植して靭帯をつくる手術を行います。

InternalBrace™手術について(インターナル・ブレース)

  • InternalBrace手術は、靭帯修復術において修復された靭帯を人工靭帯で補強する手術方法です。上記の関節鏡視下手術と併用されることがあります。
  • より強固な固定を行うことで、術後の治癒過程にある靭帯の安定化に寄与します。※6,7
  • 研究発表において、 InternalBrace手術を受けた患者はより早い回復をみせたというデータが示されています。※6,8

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